あらすじ
「――ステータスオープン」
その一言で開かれるウィンドウが、私は死ぬほど嫌いだ。
読み手としての私は、画面を埋め尽くす文字の壁をうんざりしながらスクロールする。
けれど書き手としての私は、「パクリ」と指差されるのが怖くて、必死にそれを書き連ねている。
……ダサい。最高にダサい。
だから今夜、私はバックスペースキーですべてを粉砕することにした。
三日かけて作った設定資料も、緻密な魔法理論も、全部ゴミ箱行きだ。
残ったのは、剥き出しの描写(ことば)だけ。
理屈はいらない。MPもクールタイムも関係ない。
ただ「熱い」と錯覚させるだけの、圧倒的な熱量があればいい。
これは、矛盾だらけの女子高生作家が「設定」という鎧を脱ぎ捨てて、アンチコメントを燃料にキャンプファイヤーするまでの独白。