あらすじ

「金を掘るより、ツルハシを売れ」 エーベルヴァイン神聖王国の第3王子・ウイルヘルムは、その類まれなる知略を兄たちに危惧され、些細な理由で継承権を剥奪され、魔獣が跋扈する「絶望の大森林」へと放逐された。従うのは数名の忠臣のみ。それは、慈悲を装った事実上の死刑宣告であった。しかし、ウイルヘルムは絶望の淵で、古代の遺跡を発見する。彼は冷徹に笑い、ある狡猾な策を巡らせた。遺跡の財宝をあえて「未曾有の大発見」として喧伝し、一攫千金を夢見る冒険者たちを各地より誘致。彼らが落とす外貨を資金に、荒野に瞬く間に巨大な黄金都市を築き上げた。 その繁栄の核となるのが、高級ホテル「ミラージュ・エルドラド」に併設されたレストラン「ジーズ」厨房に立つのは、可憐な天才料理人・マリ。彼女は、それまで「汚物」や「呪い」と忌み嫌われていた凶悪な魔獣たちを、至高の逸品へと昇華させていく。だが、食材の確保は常に命がけだ。「ねえロキエル、ドラゴンって本当に美味しいのかな?」マリが微笑めば、守護者にして最強の女騎士・ロキエルが静かに剣を抜く。「心得た」暴れる危険な「食材」をロキエルがねじ伏せる。やがて、辺境の迷宮都市は神聖王国をも凌駕する、美食と経済の巨大帝国へと成長していくことになる。

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小説を読もう2026/01/17
  • 現在の作品天才料理人は黄金郷の夢を見る