あらすじ
かつて、人類は星を救うために自らを犠牲にし、魂となって大地に還った。
ただ一人、月の基地に残された「私(管理者)」を除いて。
それから10万年。
私は手足として創造した愛らしい「管理種族(ムーン・キーパー)」たちに留守を任せ、長い長い微睡み(コールドスリープ)の中にいた。
だが、その安眠は唐突に破られる。
「管理者様、起きてください! 緊急事態です!」
監視シフトに入っていた彼らが、予定外のタイミングで私を叩き起こしたのだ。
「……やれやれ。まだ起床予定時刻ではないはずだがね」
不機嫌になりつつモニターを見ると、地上では動物たちが魔法を使い始め、今にも暴走して星を滅ぼしかけていた。
私は事態を収拾するため、管理種族の中から特に優秀な4体を選抜し、特別な「属性権能」を与えて地上へ派遣することにした。
火を操る狐、地を守る岩掘(マーモット)、歴史を歌う海詠(イルカ)、空を測る天梟(フクロウ)。
「いいかい? 君たちに知恵と力を授ける。だが忘れるな、これは遊びではない」
これは、月から見守るひねくれ者の「神様」と、その使徒(もふもふ)、そして地上で懸命に生きる4つの獣人種族たちが織りなす、星を継ぐための創世記。