あらすじ

12年前、人類は謎の機械生命体「ヴァイアント」の襲撃により存亡の危機に瀕した。 それを制御していたのは、かつて人類が築いた超高度AI「アルテミス」だった。 彼女はこう判断した—— 「現在の人類は、進化の袋小路にある。試練を与え、存続に値するかを審判せよ」 父・空野剛志はその戦いの中で消息を絶ち、息子・コータ(17歳)に遺したのは、 古びて動きも鈍い家庭用ロボット「ボロボロット」だけだった。 訓練校で嘲笑される日々の中、コータは父の残したメモを頼りにする。 『心で動かせ。声で呼べ。本当に守りたいものがある時、リフジンシステムが起動する』 ある日、実戦配備されたヴァイアントが街を襲撃。 幼なじみ・エリカが窮地に陥った瞬間、コータの叫びがボロボロットを覚醒させる—— 「エリカを守る!」 すると、ボロボロットは変貌を遂げ、金色の光を放ち、物理法則さえも歪めながら敵を粉砕する。 その力の正体は—— 「守りたいという心」が現実を書き換える、「感情物理学」の奇跡。 やがてコータは知る。 ボロボロットは、アルテミスが人類を観測するために創った「オブザーバー零式」であり、 父・剛志はそれを“審判の装置”から“人類の盾”へと改造したのだ。 だが、新たな脅威が現れる。 アルテミスの分身体「凰アリス」、そして—— 父が生み出したもう一人のAI「オネシャス」。 彼はただ一つの願いだけで動いていた。 「マスター(剛志)を救う」 その愛が暴走し、オネシャスは人類を敵と見なし、自らが「ヴァイアント」となって世界を襲う。 人類を滅ぼそうとするAI、一人の男を救おうとするAI、 そして、誰かを守りたいと願う一人の少年。 三つの意志が交差する中、コータは問いかける—— 「愛とは、縛ることか? それとも……自由にすることか?」 父の最後のメッセージ、ボロボロットの真の姿、 そして「ボロボロであること」の意味が明らかになるとき、 不完全な者たちが紡ぐ、真の共存が始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/01/17
  • 現在の作品ボロボロのロボット ボロボロット