あらすじ

18歳になると、誰もが一度はダンジョンに入り、 初期休憩所にある泉の祝福を受けなければならない。 それは法律で定められた、ごく当たり前の通過儀礼だ。 人は生まれた瞬間に精霊を得る。 相棒であり、能力であり、人格でもある存在。 世界にはモンスターも悪霊も神話も実在し、 それらと共に生きることが日常になっていた。 祝福の日、少年は何事もなく泉に触れた。 異常はなかった。 少なくとも、本人にとっては。 配信ログには欠落があり、 精霊の記録は取得できず、 探索者や管理側は小さな違和感に気づく。 だが、誰もそれを口にしない。 世界は彼を知っている。 彼だけが、何も知らない。 これは、 主人公でありながら物語の中心にいない少年と、 嫌そうに寄り添う異端の精霊の記録である。

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カクヨム
カクヨム2026/01/17
  • 現在の作品『泉の祝福を受ける日』