あらすじ
かつて、デジタル技術が世界を支配していた時代。
その進化はある日を境に止まり、人類は新たな力を受け入れることになる。
それが――「魔術」と「魔法」。
誰もが学べる技術としての魔術。
そして、選ばれし者だけが扱う、圧倒的な力を持つ魔法。
この二つの存在は、世界の秩序を静かに、しかし確実に変えていった。
魔術を学ぶため、専門学校へ入学した少女・雪谷鈴菜。
彼女は周囲から見れば、ごく普通の学生だった。
ただ一つ――
決して知られてはならない“秘密”を抱えていることを除けば。
鈴菜は、忌避される存在である「魔法師」だった。
その事実が露見した瞬間、
彼女は一転して「裏切り者」と呼ばれ、居場所を失う。
何が正しく、誰が味方なのか。
世界は彼女に、選択の余地すら与えない。
しかし、孤立の中で出会う仲間たちとの関係、
そして彼女自身の“体質”に潜む違和感が、
やがてこの世界に隠された歪みを浮かび上がらせていく。
鈴菜が信じてきた常識は、本当に真実なのか。
少女の選択はやがて、
停滞した世界の奥底――
決して触れてはならなかった核心へとつながっていく。