あらすじ
父が犯した罪という「消したい痕跡」を背負い、名前を変えて特殊清掃員として生きる青年・朔(さく)。彼は、自分の人生の痕跡をすべて消し去って死にたいと願う孤独な老人・耕三の家の生前整理を請け負う。
作業を通じて、元裁判官である耕三が抱える重い後悔と、朔が隠し続ける過去が静かに共鳴し始める。しかし、ある人物の告発により朔の正体が街に知れ渡り、彼は再び居場所を失いかける。
「何のために生きるのか」という問いに対し、二人が見出した答えとは。死にゆく者が遺した一台のカメラのフィルムには、朔さえ知らない「救いの光」が写されていた。