あらすじ

聖女と呼ばれぬあの方は、私にとっての母親だった。 醜く、人でなく、人間の住まうこの国から拒まれたとしても──それでも私を愛してくれた、唯一無二の存在。 世界は彼女を否定し、代わりに魔族の国を壊滅させた女を〝聖女〟と呼び、崇め、女王として迎え入れた。 その事実を、私はどうしても受け入れられなかった。 長年の遺恨から踏み躙られた魔族の国は、本当に滅ぼされるべき存在だったのか。 愛する方を貶められた私は、 自ら一つの選択へと踏み出していく。 それは、私を救うための行為であり、 同時に決して許されない過ちでもあった。 これは大きく躍動する世界の端くれにいる、傲慢な女の自意識を覗いてしまっただけの話。

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小説を読もう2026/01/16
  • 現在の作品聖女と呼ばれぬあの方は