あらすじ

辺境の村ユルゲンで墓守として暮らすハーフエルフの青年セルゲイ。 彼はかつて日本で生き、三十歳で命を絶った男――冬木悠真の転生者だった。 この世界で穏やかな日々を送り、仲間や大切な人も得た。 それでも彼の胸には、消えない疑問が残っていた。 ――この身体の、本当の持ち主はどこへ行ったのか? 妖精女王ティターニアの導きによってこの世界へ来たこと。 そして「本来のセルゲイの魂」は妖精界――“隣人の国”にあるという事実。 十五年に一度、二つの月が重なる夜。 妖精界への扉が開くその時、セルゲイは自らの存在に決着をつけるため、禁忌の森へと足を踏み入れる。 そこで出会うのは、記憶を食う妖精、魂を奪われた“もう一人の自分”、そして気まぐれで残酷な妖精女王。 記憶を代償に魂に触れる泉。 選べる道は二つ――「返す」か、「奪う」か。 これは、 借り物の人生を生きる男が、 “自分は誰なのか”を問い続ける、魂の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/01/16
  • 現在の作品妖精の森に、僕はいなかった