あらすじ

目を覚ますと、私は見知らぬ花園に立っていた。 夜空には満月と星が浮かび、そこに現れた「黒」と名乗る存在は、私自身の内側から生まれたものだと言う。希望が砕けるたびに溜まっていった感情、逃げるために分けられた心。その果てに私は、この場所へ辿り着いたのだと。 学校、友人、日常。うまく生きようとするほど、壊れていった心。 黒は語る――私はここへ、自分を殺しに来たのだと。 だが、刃を手にした瞬間、私は気づく。本当は死にたいわけではなかった。ただ、逃げたかっただけなのだと。 花園は夢と現実の狭間。 黒と白、表と裏、私と私が向き合う場所。 救いも希望も与えられないまま、それでも終わらない。 明日を越えられるかは、わからない。 それでも今日、私はまた私を演じて生きていく。 この物語は、壊れた心が何かに辿り着く話ではなく、壊れたまま在り続けることを否定しないための物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/01/16
  • 現在の作品私は花園で黒と出会った