あらすじ
舞台『萌えよ剣──三国に舞い散る桃の花』に熱狂した帰り道、私は意識を失い、目を覚ませば後漢末──董卓の孫娘・董白(通り名:小紅)になっていた。
史実では暴君として名を残し、やがて呂布に討たれ、一族もろとも滅びる董卓。“詰み”だ。そう思った──のに、目の前の祖父は豪快で不器用で、孫を溺愛する“良い人”だった。
問題は机の上の八巻の竹簡だ。董白が未来の歴史を見て書き残したそれには、「董一族は滅びる」と冷たく書かれている。しかも厄介なことに、運命を変えるたびに文字が滲み、内容が勝手に書き換わっていく。
先を読んでも、どうせ変わる。だからこそ、次に起きる災いを折るために次の巻を開くしかない。小紅は滲む予言を手がかりに、董卓救済から始まる“超・三国志改変”へ踏み出す。
私がお爺ちゃんを、董一族のみんなを助ける。