あらすじ
「趣味は読書と暗記。地味ですが、地に足のついた家庭を築きたいです」 結婚相談所のブースでそう答えた瞬間、俺・桐生透真(きりゅう・とうま)は異世界へ召喚された。
待ち受けていたのは「人間とオーガの和平実験で結婚せよ」という無茶ぶり。パートナーは、オーガ族の中で「不吉な白角(しろづの)」と虐げられ、泥にまみれた少女・ユラだった。
「私なんかが妻で、ごめんなさい……」 震える彼女を見て、俺の理性が告げる。 ――非効率だ《センスがない》。こんなに健気で働き者で可愛い子が、不遇な扱いを受けているなんて。
俺は持ち前の「読書経験」と「暗記力」を武器に、ボロボロの家を直し、井戸を掘り、燻製を作り、快適な生活基盤(ライフライン)を整えていく。 これは、厄介者扱いされた二人が、国境の寒村で誰よりも温かい「家庭」を築き、やがてその幸せが戦争さえも止めてしまう物語。
「透真さん、大好きです……」 「ああ、俺もだ」
書類と偏見で締め上げる宰相や村人を見返し、不遇な鬼嫁を世界一幸せにする、溺愛スローライフ開幕!