あらすじ
王国最強の将軍として恐れられる第二王子アルベルト。
その凱旋の日、彼を迎えたのは祝福ではなく、ただ一人の令嬢の冷静な叱責だった。
社交界で「冷酷令嬢」と噂されるレティシア・フォン・ヴァルト。
感情表現が苦手な彼女は、英雄の無謀を誰よりも真剣に咎め続ける。
英雄として称えられる男と、称賛を与えない女。
すれ違うはずの二人は、いつしか互いの存在を必要としていく。
褒めないからこそ、見捨てない。
叱るからこそ、命を想う。
これは、
「可愛げがない」と言われ続けた令嬢と、
死に急ぐ英雄が辿り着いた、不器用で静かな恋の物語。