あらすじ

高校中退。家族なし。所持金は百円と三十円。 生きる意味も、目的も、他人も必要としていない少女・橘 蓬(たちばな よもぎ)。 そんな彼女が、ただ飢えをしのぐために踏み入れたのは、 政府も放置した危険地帯《ホール》──現代日本に突如現れた異世界ダンジョンだった。 本来、モンスターの肉には“猛毒”がある。 誰も食べられない。食べたら死ぬ。 でも蓬は、普通じゃなかった。 毒が効かない体質。 食べたモンスターの力を、なぜか手にする異能。 そして、どんなときでも「いただきます」を忘れない、飢えた少女。 これは、食べることしかできない少女が、 誰にも知られず世界を変えていく物語。 【序章】 いただきますは、祈りか呪いか “神”が気まぐれで始めたゲームに、世界は巻き込まれた。 空が裂け、大地に穴が開き、無数の《ホール》が現れた。 モンスターが現れ、スキルが芽吹き、死と強さが交差する。 それは現実に混じったファンタジー。 だが、選ばれた者だけの物語ではなかった。 ある日、ひとりの少女が腹を空かせて、そこに足を踏み入れる。 名前は、橘 蓬(たちばな よもぎ)。 無気力で、貧しくて、誰にも必要とされていない十八歳。 ただ、お腹が空いたから。 食べ物を探しに行っただけなのに。 その一歩が、 人類の“食の常識”を壊し、 ダンジョンの在り方すら狂わせるとは、 誰も知らなかった。 彼女は、ただ静かに言う。 「……いただきます」 それが祈りか、呪いかは── この物語が証明する。

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小説を読もう2026/01/16
  • 現在の作品『生きてるだけでお腹が減るから、いただきます』 ──異常と孤独と、生存の話。