あらすじ
むかしむかし――
あるところに、あまりにもお手本通りな、中世ヨーロッパ風の世界がありました。
剣がきらめき、魔法がぽんぽん飛び交う、たいへん広い大陸。
その名も、エルディア大陸。
地図に書くとやたら大きく、歩くともっと大きい、そんな場所です。
その大陸の北西には、ルミナス聖教国という、由緒正しくて、ちょっぴり堅苦しい大国がありました。
その主要都市、ヴァル=エリオンでは、
祈りの鐘が鳴り、人々は朝から晩まで忙しそうに――そして概ね平和に暮らしていたそうな。
街の片隅には、冒険者ギルドが一軒。
ひっそりしているようで、実はけっこう騒がしい場所です。
冒険者たちは依頼を受けては旅に出て、
運が良ければ報酬を手にし、
運が悪ければ傷だらけになって戻ってきて、
それでも懲りずに次の依頼を探していたといいます。
さてさて。
そんな冒険者たちの中に、ひときわ目立つ四人組がおりました。
いつも元気で声が大きく、財布は軽い者。
冷静な顔をして、だいたい苦労人な者。
のんびり構えて、なぜか最後まで立っている者。
そして、口を開けばだいたい文句を言っている者。
この四人が集まると、なぜか事件が起こり、
なぜか街がざわつき、
なぜか周囲の胃が痛くなります。
これは、
そんなデコボコな冒険者パーティが、
やがて「黎明の旅団」と呼ばれるようになり、
本人たちも首をかしげながら、
世界を揺るがす大事件へと巻き込まれていく――
そんなお話。