あらすじ

異世界に転移して数年。 下級官吏として王国に仕える男ロウは、会議の場でただ一度だけ忠告する。 ――その判断は、国を滅ぼす。 彼にできるのは説得でも救済でもない。 他者が下した「判断」が、致命的な結果を招く場合だけ、それを知ってしまうからだ。 忠告は却下され、ロウは合理的な判断のもと王国を追われる。 その後、王国は誰もが正しいと信じた判断を積み重ね、静かに、しかし確実に滅びていった。 ロウは振り返らない。 感情も、後悔も、復讐もない。 判断を下したのは自分ではないからだ。 彼は次の国へ向かう。 同じように忠告し、同じように無視され、 そして――結果だけを記録するために。 これは、救わない観測者が見届ける、 判断と破滅の物語。

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小説を読もう2026/01/16
  • 現在の作品他人の判断が破滅する未来だけ分かるので、忠告したら追放された ――記録係官吏の異世界黙示録