あらすじ
札幌の地下街で清掃員として働く佐伯淳には、誰にも言えない秘密がある。
人混みの中に「透明な人影」が見える。
その足元には、死ぬまでの残り時間を示す時計が浮かんでいる。
触れれば、その運命を変えられる。
だが代償として、自分の寿命が削られ、別の誰かが死ぬ。
中学時代、友人を見殺しにした過去を持つ淳は、
「選ばない」ことで自分を守ってきた。
だがある夜、七年ぶりに再会した妹の足元に、
残り三分の時計を見つけてしまう。
選ばなければ、妹が死ぬ。
選べば、誰かが死ぬ。
それでも——淳は、走り出した。
選択の代償は、予想を超えて重く、
そして残酷だった。