あらすじ

『あなたの星を、見届けるまで』 人が星から星へ旅することが当たり前になった未来。 少女・ユイは、生まれつき重い病を抱えており、もう長く生きられないことを知っていました。 ユイには、ひとつだけ強い願いがありました。 それは―― **「自分が生まれた星を、宇宙から見てみたい」**ということ。 その旅のパイロットとして選ばれたのが、少女・アオイです。 アオイは冷静で腕のいい操縦士。 この仕事も、最初は「依頼された任務のひとつ」として引き受けました。 宇宙船での長い旅の中、 ふたりはさまざまな星を巡ります。 静かな氷の星、誰もいない砂の惑星、 かつて人が住んでいたけれど、今は忘れ去られた星――。 そのたびに、ユイは嬉しそうに話します。 星の美しさ、宇宙の広さ、 そして「生きている今」がどれほど大切かを。 一方アオイは、 ユイが少しずつ弱っていくことに気づきながら、 「どうして終わりが分かっている旅を続けるのか」 「どうして自分は、こんなにも彼女を気にしてしまうのか」 答えの出ない気持ちに戸惑っていきます。 やがてふたりは、 ユイが生まれた星の近くまでたどり着きます。 窓いっぱいに広がる、青く輝くその星を見て、 ユイは静かに微笑います。 「この景色を、あなたと一緒に見られてよかった」 旅の終わりは、ユイの命の終わり。 それでもアオイは、この旅を後悔しません。 なぜなら―― 限られた時間でも、誰かと心を通わせた旅は、 確かに“生きた証”として残ると知ったからです。 これは、 終わりが分かっていても一緒に旅をする意味を探す、 ふたりの少女の、静かであたたかな巡礼の物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/01/14
  • 現在の作品『あなたの星を、見届けるまで』