あらすじ

― 幸福な楽園のはずだった。    しかし、それはただの幻想だった。 ―  ―――― ◇◆◇ ――――       鉄式  『エピソード・ラズライト』  (H.A.3061/4月~)  ――――――――――――― 鉄と蒸気が支配する巨大都市〈鉄星街=フラトレス〉。 そこは、地上を覆う無数の煙突と、赤く脈打つ巨大炉〈鉄星炉(テッセイロ)〉によって駆動する、 世界最先端の魔法機械技術の集積地だった。 この都市の地下深くに、外の世界を知らぬまま育つ“特別な子供たち” がいた。 彼らは全員、双子――計画のために集められた、親に捨てられ、愛されることのなかった者たち。 計画の名は――『対摂理・ジェミニ計画』。 魔法起動機兵《カルディア》、その究極形である 『タイプ・ジェミニ』 を生み出すための実験。 その成功には、「双子の存在」が不可欠だった。 選ばれた四組の双子たち。 盗賊の娘、貴族に捨てられた者、戦争孤児、そして――赤と青の瞳を持つエルとアル。 彼らは皆、「幸福な環境で育てられる」と言い聞かされ、 地下都市の“箱庭”――完璧に管理された楽園へと連れて行かれた。 そこでは、何不自由ない暮らしが約束され、学校、遊園地、水族館、動物園、お菓子工場までもが用意されていた。 だが、それはただの“演出”だった。 彼らの成長は、計画の成功に必要な“素材”として管理されていたに過ぎない。 新たな人生を与えられたはずの双子たちの前に、 「ブリキでできた教師と生徒」が並ぶ奇妙な学校が現れる。 壇上に立つ男――計画責任者・ファウスト博士 は、彼らにこう告げた。 「このフラトレスで、12歳になるまで仲良く、楽しく、何も疑わずに生きなさい。」 拍手を送るブリキの教師たち。 機械仕掛けの人形たちが、ぎこちない笑みを浮かべる。 子供たちが暮らす“楽園”は、最初から歪んでいた。 ――違和感に気づいたのは、エルだった。 「……なに、ここ……?」 目の前に広がる世界は、本当に楽園なのか? それとも――ただの“檻”なのか? 幸福なはずの世界で、彼らは何を見つけるのか。 そして、計画の本当の目的とは何なのか。 『エピソード・ラズライト』――今、運命の歯車が静かに動き始める。 @或火譚 ※このエピソードは、『Orde Qiska//オルデキスカ ACT1』の11話~21話と同じ内容です。一つの独立した物語として読めるように、一部、文章や表現を変更しています。

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カクヨム
カクヨム2025/03/11
  • 現在の作品Orde Qiska//オルデキスカ鉄式 ー Episode Lazu[L // R]ite//エピソード・ラズライト ー