あらすじ

「満足な豚として死ぬか、不満足なソクラテスとして死ぬか」 西暦4024年。人類は感情を制御し、効率と生存を最適化した「完璧な社会」を手に入れていた。だが、テトは、最愛の恋人ムツキとの決別で現世に生きる希望を失った。 一般人が唯一過去に戻れる12歳の修学旅行。テトは、法を犯し緊急脱出装置を悪用して二千年の時を超えて、激震直後の石川県・能登半島へと降り立った。 彼を迎えたのは、瓦礫の街で一人、見えない神様を家に招く「あえのこと」の儀式を執り行う、認知症の老女だった。 おばあちゃんはテトを、東京に行ったきりの息子の子だと信じ込む。「健一」と呼び、手を取る。 「健一、よく帰ってきたなぁ。きのどくな、きのどくな……」 4024年、研究職に移ったムツキは、もう手の届かない最愛の元恋人テトの軌跡をたどる。

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カクヨム
カクヨム2026/01/15
  • 現在の作品『4024年の観測者、2024年のソクラテス』 〜未来人が見た能登半島地震〜