あらすじ
人の悪しき意識から、アクマが生まれる世界。
その発生を抑えるために存在する「ヨリシロ」と呼ばれる仕組みは、
同時に新たな悲劇を生み続けていた。
少女・サクラは、ある呪いを受けている。
それは死ねないということ――
生き続ける限り、誰かの不幸と向き合い続けなければならない呪いだった。
彼女は感情を抑え、名を残さず、
ただ淡々と“役目”を果たしながら旅を続けている。
救いを求めることも、未来を望むこともなく。
この物語は、
世界を救うための冒険譚ではない。
生きることから逃げられなかった者たちが、
それでも歩き続ける、静かな記録である。