あらすじ
舞台は現代。岡山県の山間にひっそりと佇む、古い蔵を持つ吉浦家。 大学生の兄・**湊(みなと)**は、幼い頃の事故で視力を失って以来、人の感情の「揺らぎ」を敏感に察知しながら静かに暮らしていた。一方、中学生の弟・**凪(なぎ)**は、原因不明の体調不良に悩まされ、その体には時折、人ならざる「黒い鱗」が浮かび上がるようになっていた。
ある嵐の夜、吉浦家の蔵に隠されていた、家系に代々伝わる「開かずの小箱」が突如として異様な光を放ち始める。同時に、凪の苦しみは限界に達し、彼の体からは漆黒の煙が溢れ出し、その姿は異形の「鬼」へと変異し始めてしまう。