あらすじ
「悪いが、婚約を解消させてくれないか」
アリサ・ウェルチカはある日、唐突に婚約者から婚約解消を告げられる。
収入の低いアリサと、この先やっていける自信がなくなったからだという。
アリサが就いているのは、錬金術師に中和剤という薬品を納品する仕事だった。
注文された数をひたすら作り続ける下請けのようなもので、労働量に賃金が見合っているとはいえない。もちろんどれだけ頑張っても、その努力が誰かの目に留まるということもない。
アリサも本当は錬金術師になりたかったのだが、経済的な問題などもあってその夢はついに叶わず、毎日のように中和剤を作ることで生活を維持していた。
そんな時に告げられた婚約を解消するという言葉は、アリサの心を押しつぶすのに十分だった。
失意のまま歩いていたアリサは、たまたまぶつかったチンピラに因縁をつけられるが、割って入った男によって助けられる。
そしてこの男との出会いが、アリサの人生を変えるきっかけとなるのであった。