あらすじ
その令嬢が隠し持っていたのは涙を拭うハンカチではなくミスリル製の鍬だった。
無実の罪で不毛の荒野へ追放された元公爵令嬢のエレノア。
けれど彼女にとってそれは絶望ではなく待ち望んだ自由への切符となる。
ドレスの裾を破り捨て規格外の土魔法と愛用の農具で大地を耕し始める彼女。
岩を砕いて水脈を掘り襲い来る魔獣すら物理で従えて労働力に変えていく。
そんな彼女のもとに迷い込んできたのは空腹で行き倒れた隣国の若き皇帝。
彼に差し出した一杯のスープがやがて国をも動かす契約へと繋がっていく。
捨てられたはずの荒野が黄金の楽園に変わる時彼女が手にするのは平穏な農家ライフかそれとも覇王からの不器用な求愛か。