あらすじ

日本海側の海岸で、ある日、一人の高齢男性が保護された。彼は「浦部太郎」と名乗った。 介護施設で働く卜部は、身元不明の認知症疑いで入所した浦部の世話をすることになる。 快活で穏やかな浦部は施設でも人気者だったが、ある嵐の夜、「オト」という女性の名をつぶやく。 彼が語ったのは、海の底の宮殿で“天女のような女”と過ごした日々――いわば浦島太郎の昔話に酷似した体験だった。信じられないような話だったが、浦部の口調はしっかりとしていた。 やがて浦部は老衰で亡くなり、卜部は施設の担当として火葬に立ち会う。 ――その帰り道、海辺で彼を待っていたのは、過去に取り残された“執着”そのものだった――。

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カクヨム
カクヨム2026/01/15
  • 現在の作品【完結】海岸で保護された男、浦部太郎