あらすじ
「君のような無能な薬師は、我が魔導院には不要だ!」
魔力測定値わずか『10』。王立魔導院から「役立たず」として追放され、婚約破棄を突きつけられた少女・エルダ。
しかし、彼らは知らなかった。
彼女の魔力が低かったのは、王国の測定水晶が彼女の膨大な魔力に耐えきれず、ほんの「ささくれ」程度の魔力しか検知できなかったからだということを。
「やっと辞められる! 今日から最高のスローライフだ!」
エルダは、人類未踏の地「嘆きの森」へと移住する。
彼女にとって、森の魔獣は「お手」をするポチであり、伝説の霊薬は「ただの麦茶」だった。
そんなある日、エルダは森の境界で、呪いに侵され瀕死の状態だった王国最強の聖騎士団長・アルフォンスを拾う。
「死なれると庭が汚れるし、とりあえず麦茶(◎神殺しの呪いさえ解く神薬)でも飲ませておこう」
うっかり完治させ、あろうことか以前より数段強くしてしまった結果、最強の騎士様はエルダに狂気的なまでの執着を見せ始め——。
「エルダ、君を捨てた連中の末路は見届けてきた。……次は、私が君を一生閉じ込める(愛でる)番だ」
一方、エルダを失った王国では、彼女が「ついで」に維持していた結界や魔導具が次々と崩壊し、王子たちが泣きながら彼女を捜索し始めるが、もう遅い。