あらすじ

――いやあ、実によかったよ。恐竜狩り。あれは絶対に行くべきだねえ。 ――火山の噴火ツアーは行った? 町が溶岩に呑み込まれる瞬間、ぞくぞくしたわあ……。 「……つまらん。実につまらん」 夜、無人タクシーの後部座席で、男は肘を窓枠に置き、流れゆく街の灯りを半眼で追いながら呟いた。 現代。人口こそ減少したものの、科学技術の発展により、人々はおおむね不自由のない暮らしを手に入れていた。価格帯に差はあれど、誰もが一体以上のアンドロイドを所有し、ネットに接続すれば、娯楽も知識も刺激も、すべて指先一つで手に入れられる。端末が旧式であろうと廉価品であろうと関係ない。ネットに繋がりさえすれば、見える景色は同じだ。金持ちと貧乏人の格差は依然として存在していたが、『退屈』という一点においては、誰もが平等であった。 少し前までは――。 しかしある日、ついにタイムトラベルが現実のものとなった。

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小説を読もう2026/01/15
  • 現在の作品過去ツアー :約3500文字 :SF :タイムトラベル