あらすじ

「恋をした瞬間、あなたの記憶は一枚ずつ消えます」 そう告げられた日、私は泣かなかった。絶望するより先に、静かに決めたのだ。 ——恋をしないで、生きる。できるだけ優しく。 ところが私の護衛に選ばれたのは、無口で不器用、理屈ばかりの若き騎士・レオン。 「感情の昂りを避ければいい。生活を最適化する」 そう言い切る彼は、言葉は少ないのに、毎日きちんと灯りをともす。湯気の立つスープを用意する。寒い夜は、私が震える前に毛布を掛ける。 恋をしないはずの暮らしの中で、私は少しずつ“温かいこと”を集めてしまう。 そして、正論を語る神殿の司祭は言った。 「その呪いは、国を守るために必要なのです」と。 失うのは、命ではなく、私という輪郭。 それでも彼は、最初から味方だった。 ——私が私でなくなる前に、“私たちの答え”を取りに行くために。

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小説を読もう2026/01/15
  • 現在の作品<恋をすると記憶が消える呪いですが、合理主義な騎士様が最初から味方でした>