あらすじ

この世界には、魔法派・科学派・武闘派をはじめ、数え切れないほどの派閥が存在する。 互いの思想と力を否定し合い、交わることを拒み続けてきた世界で、派閥とは「力」であり「居場所」であり、同時に「檻」でもあった。 墨染(すみぞめ)は、そんな世界を一人で旅する男だ。 本来なら決してあり得ないはずの、複数派閥の力を使いこなす異端。 義体の左腕と黒き刀を携え、人の“心”に踏み込み、闇を斬ることで救いをもたらす――それが彼の戦い方だった。 旅の途中で出会ったのは、派閥を追放された知識派の少女・日丸(ひまる)。 居場所を失い、それでも知ることをやめられなかった彼女と共に、墨染は再び歩き始める。 人の心の闇は単純な戦闘よりも厄介で、正義は立場によって容易く姿を変える。 斬るべきものは本当に敵なのか。 救うことは、誰かを否定することではないのか。 答えを出すことなく、それでも墨染は歩き続ける。 過去に背を向け、未来に縋らず、今を生きるために。 今日も気儘に旅をする。

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カクヨム
カクヨム2026/01/14
  • 現在の作品黒刀(クロキカタナ)