あらすじ
「その横顔は、あまりに気高く。その歌声は、あまりに美声だった――。」
聖シロツメ女学園・男子部に君臨する、銀髪の貴公子・八木 翔(やぎ・かける)。
校舎の壁を垂直に駆け上がり、フェンスの縁をランウェイのように歩く彼の姿に、全校生徒は「孤高の美学」を見出し、溜息をつく。
しかし、その正体は――「ただのヤギ」。
彼にとっては、すべて本能の赴くままなのだ。
「八木くん、それ美化されてるけど、絶対食べてるよねぇ!?」
唯一の理解者(飼育係)である小林さんの鋭いツッコミを置き去りに、八木先輩のヤギとしての野生は、なぜか今日も「超絶イケメンな貴公子」へと昇華されていく。
これは「なろう」史上、もっとも紙(とレタス)を愛した男の、不条理学園コメディである。
【キャラクター紹介】
八木 翔(やぎ・かける)
本作の主人公。圧倒的イケメンだが中身はヤギ。あまり言葉は話さないが、ここぞと言う時「メェ~」という美声のビブラートですべてを解決する。
立花さん(たちばな)
本作のヒロイン兼ツッコミ役。八木の正体がヤギであることを知る唯一の人間。カバンには常に「おやつ(生野菜)」を忍ばせている、事実上の飼育員。