あらすじ
剣と魔法のある世界で、
男はただ酒を飲んでいただけだった。
酔って、騒いで、
気づいたら金がなくなり、
気づいたら殴られていた。
さらに気づいたら、
禁制魔薬の持ち主にされていた。
逃げれば罪。
逃げなければ、もっと面倒。
判断はいつも後回しで、
この世界は、だいたい先に殴る。
理不尽な疑い、
雑な正義、
空気で決まる罪と無実。
そこに現れるのは、
事情をかき回す「偽物」と、
正しさを確認しに来る「監察官」。
そして、
一番まともなことを言うのは、
だいたい関係なさそうな男だった。
これは、
英雄でも救世主でもない、
無実の酔っ払いが巻き込まれる、
殴られがちファンタジー。