あらすじ
深更、満月に照らされた森で起きた襲撃事件。
重傷を負ったのは、郊外に邸宅を構える名家マネージュ家の当主だった。
事件を発見したのは、町外れに住む少女シルヴィア。
白銀の髪を持つ彼女は、古くから「忌まわしい血」を引く存在として、人々から距離を置かれていた。
噂は瞬く間に広がり、犯人は“狼男”だと囁かれる。
しかし真実は、誰にも語られない場所にあった。
当主が襲われた夜、森に現れた狼男は、シルヴィアを殺さなかった。
否――殺せなかった。
人を喰らう怪物と、怪物の血を搾取する人間。
その狭間で、少女と狼男は出会い、互いの孤独に触れていく。
満月の夜、銀は誰のために流れるのか。
そして本当の怪物は、いったい誰なのか――。