あらすじ

深夜二時のオフィス。不渡り寸前の帳簿を睨んでいたはずの俺は、一九三八年の戦場にいた。   転生先は、ズデーテン進駐を目前に控えたドイツ国防軍の軍医少尉。   狂った時代、狂った組織。  放っておけば、この会社(国)は数年後に確実に「破産」する。  現代で培った「多言語能力」と「経理知識」という、戦場では場違いな武器を手に、俺は決意した。  政治の泥沼には関わらず、徹底的に「便利屋」を演じて生き残ってやる。   ドイツ語以外はわざとカタコトを装い、周囲を油断させながら情報の「仕訳」を開始する俺。  だが、事故を起こしたイギリス外交官から託された「青い封筒」が、俺の平穏な生存戦略を狂わせていく。  上層部の横領、歴史にない伏兵、そして国際的な裏取引。  次々に舞い込む「現場のトラブル(焦げ付き)」を、経理マンのロジックと軍医のメスで解決していくが――。 「勘違いしないでほしい。俺はただ、無駄な赤字(死者)を計上したくないだけだ」

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/14
  • 現在の作品偽りの軍医少尉