あらすじ
国家間の武力衝突は終わった――そう、世界は信じている。
代わりに制定されたのは、無人兵器による代理戦争
《アストラル・コンバット》。
それは「安全で公正なスポーツ」として世界中に配信されていた。
アストラル学苑に入学した少年、九条玲司。
彼は勝つためだけに育てられた指揮官――
戦場を俯瞰し、人を“戦場の駒”として扱うコマンダーだった。
一方、学苑の医療・精神管理棟には、
戦うことを禁じられた少女が隔離されている。
星乃光。
誰よりも高い適性を持ちながら、
その才能ゆえに「危険」と判断された存在。
学苑の戦績が求められる中、
管理側は禁忌に手を伸ばす。
――隔離されていた星乃光を、戦場へ。
彼女が壊れる未来を理解した上で、
九条玲司は彼女を自らの指揮下に置く決断を下す。
これは、
勝利のために作られた少年と、
生きるように戦う少女が出会い、
「安全な戦争」という嘘に向き合う物語。