あらすじ
「皇太子暗殺未遂」——身に覚えのない罪で、帝国最強の公爵家嫡男レオンハルトは全てを奪われた。
爵位、領地、家名。そして、余命。
教会の呪いにより、彼の「終焉」の力は自らの寿命と結びつけられた。全力を出せば死ぬ。残された時間は、たった五年。
父は投獄され、弟は人質に取られ、かつての従者には裏切られた。帝国中が彼を「反逆者」と呼び、首には懸賞金がかけられた。
だが——レオンハルトは笑った。
「五年? 上等だ。それだけありゃ、お前ら全員終わらせるには十分だろ」
辺境の町で出会った聖女の血を引く少女、リーゼロッテ。 才能はないが決して折れない少年剣士、カイル。 同じ「終焉」の力を持つ敵国の亡命者、ミレーヌ。 そして、かつての忠臣たち、傭兵たち、帝国に滅ぼされた者たち——
望まぬまま、彼の周りに人が集まる。 嫌々ながら、彼は軍を率いる将となる。
これは、全てを奪われた男が灰燼の中から立ち上がり、仲間と共に帝国を揺るがす反逆の軍記。
最強の力を封じられてなお最強。 余命五年でも、退屈はさせない。
「俺を追放したこと、後悔させてやる。——復讐じゃねえ。お前らが間違ってたって、証明してやるんだよ」