あらすじ

世界の音が、敦にはいつも等しくうるさかった。 異能のせいで距離の区別がつかない音を、彼は日々、意識的に切り捨てながら生きている。 ある日、突然の難聴。 「静かでちょうどいい」と受け入れていた敦だったが、太宰治に触れられた瞬間、異能は無効化され、世界は完全な無音へと落ちた。 聞こえなくなる太宰の声。 すれ違う想い。 そして、衝突の果てに連れ出された先で見上げた、音を持たない星空。 欠落を抱えたままでも、存在していい場所がある。 言葉が届かなくても、心は触れ合える。 これは、五月蠅い世界で生きる少年と、壊れたがる大人が、 音のない夜に、確かに繋がった物語。

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カクヨム
カクヨム2026/01/14
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