あらすじ
福岡・田主丸。果物の名産地で、農家たちは毎年「金賞いちご」を巡って戦っている。
主人公・紅野いちか(20)は家業を継いだ若手農家。現場の勘と舌だけでいちごを仕上げる天才だが、香りが弱く金賞に届かない。
頂点にいるのは“熟香の王”と呼ばれる京極綺羅(24)。噛んだ後に喉奥へ戻る異次元の香りで審査員を圧倒する絶対王者。
いちかは綺羅のいちごを食べた瞬間、衝撃で泣きそうになる。
「味が答えやけん。絶対勝つけん」
緑肥番長・微生物オタ・パッケージ戦略家・土壌医の博士など、田主丸には“農の怪物”たちが揃っている。
最強のライバルであり、仲間にもなる彼女たちと切磋琢磨しながら、いちかは香りの壁を越えようとする。
そして――品評会の壇上で輝く“金賞いちご”を目指す。