あらすじ
あらすじ:
JAPANの顔として期待される男は、
九回裏、打席に立つ資格を失いかけていた。
投げればエース、打てば四番。
二つの才能を持つがゆえに、「物語の象徴」として消費されていく主人公・翔太。
WBC決勝。
同点、満塁、九回裏――
だが彼に告げられたのは「代打」の可能性だった。
JAPANのために打て。
物語を壊すな。
君は“象徴”でいろ。
そう言われ続ける中で、翔太は気づく。
JAPANという看板は、人を強くもするが、声を消す。
これは、国のために勝つ物語ではない。
自分の声を取り戻すために、
たった一度の打席に立つ物語。
打席に立つのは、いつも一人だ。