あらすじ
異能が人間に芽生え始めた時、中央区で起きた大爆発。
街は湖に沈み、その中心には異能力者だけが通う学校
青葉異能高等学校が建てられた。
十年前、その学校を舞台に起きた大規模な戦闘。
天地は逆転し、建物は宙に浮き、街は氷に覆われた。
事件の詳細は隠蔽され、真相を知る者はいないまま、
街は今もなお「冬」に閉ざされている。
現在。
異能力者を管理する異能公安委員会の職員、
シラユキ・有羽は、相棒のアサカ・夏芽と共に
十年前の事件の再調査を命じられる。
調査の中で明らかになる、
未来を視る能力者の警告、
学校内で起きる新たな爆発、
そしてギャング・マフィア・公安――
三つの勢力が水面下で動き始めているという事実。
それらはすべて、
十年前の惨劇の再来を示していた。
異能は神の手によって限られたものに授けられた力。
しかし、その使い道は人間に委ねられている。
だからこそ、この街では
力を持つ者ほど、その本性を試される。
過去を知る者として、
そして当事者として――
シラユキは再び、
あの冬と向き合うことを強いられていく。
これは、
神が与えた異能と、
その力に翻弄される街の物語である。