あらすじ
七村祐希の体は音楽で出来ている。
2025年、東京。大会へ向かう途中で事故に遭った天才ダンサーの魂は、異世界の没落令嬢、ナナ・ソトレルとして目覚めた。
そこは、陰気な令嬢と不遇な王子を公衆の面前で晒し者にする、最低な舞踏会の真っ只中だった。
流れるのは、緩慢で退屈なワルツ。
ナナは、震える王子の手を掴み、不敵に笑う。
「大丈夫、私に身を委ねて」
これは、異世界の退屈を「ダンス」という暴力で蹂躙し、国中の狂気をステップに変えていく、ある少女の反逆の記録。
――本物のダンスを、教えてあげる。