あらすじ
他殺にしか見えない“自称自殺”が連続する街。
異能事件専門の警視庁捜査第四課――通称「TOXIC課」に配属された新人警察官・迎井陸翔は、初日から奇怪な死体と向き合うことになる。
両手足を縛られ、浴槽で溺死した老人。
どう見ても殺人だが、現場に残されていたのは燃えカスと異能反応だけ。
その特徴から事件は「自殺」として処理されていた。
TOXICとは、本人にとって最も具現化させてはいけないものが能力として表出した異能。
覗きたい者には透視が、縛りたい者には追跡が――
欲望や怨念が形となり、ときに人生そのものを壊す。
だからこそ、TOXIC課の面々もどこか歪で、どこか優しい。
幸福厨で人類全肯定を肯定する特殊な思想を持っている一般職員の白根、自由すぎる同僚たち、
そして刑事一課の神園が迎井に突きつける、拭えない違和感。
事件を追うほどに、迎井は自分自身の記憶の穴と向き合わされていく。
繰り返し見る悪夢。血の中に横たわる両親。
そして、消えない疑念――
「俺が、両親を殺したのか?」