あらすじ
老舗魔服店『アトリエ・シルク』で、婚約者のロベールから無情な婚約破棄と追放を言い渡された職人のクロエ。
ロベールは知らない。その店が誇る「伝説の竜の絹」を、クロエが毎日命がけで『魔力調整』していたことを。
彼女がいなくなった店に残されたのは、着る者の魔力を吸い尽くす「暴走する呪いの布」だけだった。
一方、路地裏で小さな補修屋を始めたクロエのもとに、王国一の美男子と名高いレオンハルト騎士団長が現れる。
彼の膨大な魔力に耐えられる服を仕立てたことから、なぜか毎週、彼は「服が壊れた」と来店するように。
「クロエ、またボタンが取れた。……直してくれないか(耳まで真っ赤)」
「ええっ!? またですか!? 私の縫製、そんなに強度が足りないのかしら……(職人失格だわ!)」
無自覚天才職人の「勘違い」と、不器用すぎる騎士団長の「可愛い求愛」。
さらには、クロエの出生に隠された、国を揺るがす重大な秘密とは――。
捨てられた天才職人が、最高の幸せを縫い上げる逆転ファンタジー