あらすじ
――その「いいね」が、日本を売る合図だった。
20XX年、日本。
「古い日本をアップデートしましょう」
SNSの寵児・Mitsukiが掲げたその言葉に、若き会社員・蓮は心酔した。
疲弊した社会、重い税金。
すべては「効率化」で解決できると信じ、彼は無邪気にシェアを繰り返す。
ついに民意は国を動かし、理想のスマートシティを築き上げた。
だが、ある朝。 彼が目覚めると、世界は一変していた。
――全ライフライン、即時封鎖。
蛇口から水は出ず、照明は点かない。 スマホは通信を拒絶し、家のドアさえ開かない。 会社の同僚は僕を「見て見ぬふり」で通り過ぎる。
喉の渇き、襲いくる空腹。
そして、インフラの制御権を失った日本は空前絶後の危機に陥る。
物理的な壁のない「透明な監獄」から――脱出することができるのか。