あらすじ
「信号機の色すら、今の俺なら変えられる」
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。
使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。
隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。
しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。
翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。
謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円(家賃分)の赤スパを投げ、100万円のゲーミングPCを即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく翔。
しかし、彼はまだ知らなかった。
「金で買えるのは、生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。
これは、500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの物語。
「……降りるぞ、アポロ。月(ルナ)は、こんなに近かったんだ」