あらすじ
クラスに友達がいない高校生・真壁恒一は、
放課後になると人のいない田舎の神社に通っていた。
ある夜、そこで出会ったのは、
普通の人には見えない妖怪の少年・ヒナト。
彼はやさしく告げる。
「ここには、もう来ないほうがいい」
それでも恒一は神社へ戻ってしまう。
誰にも話しかけられず、何も求められない場所が、
少しだけ息をしやすくしてくれたからだ。
しかし、神社には人の孤独につけ込む
“悪い妖怪”も潜んでいた。
妖怪との静かな日常と、
少しずつ増えていく人間の友達。
その間で揺れながら、恒一は選択を迫られていく。
――見える僕と、見えない君。
これは、孤独な少年が居場所を見つけ、
そして手放すまでの、やさしい成長の物語。