あらすじ
サークルの先輩ふたりに揶揄われているだけだと思っていたら、いつの間にか背後は崖っぷち。
逃げ場なし。出口なし。八方塞がりの、追い詰められた袋のネズミ。
そんな不器用ヒロインの不器用な恋物語。
春に大学2年生に進級した椿小晴(つばきこはる)は、去年と同様サークルの仲間である気心の知れた友人たちと穏やかな日々を送るはずだった。
しかし、ある飲み会をきっかけにサークルの人気者・片倉拓也(かたくらたくや)と冴木悠真(さえきゆうま)から距離を少しずつ詰められていく。
「好き」になる前に、急速に変わっていく環境と強く求められることへの怖れに振り回されながら、小晴は自分の気持ちに向き合っていくことになる。
ーーどっちが、他の人に取られたくないって思う?
安心と不安、期待と諦めのあいだで揺れる感情。
誰かの視線や言葉に揺れた時間が、初めての『恋』を育てていく。
これは、
恋が噂になる前の物語であり、
秘密にした恋が、誰かを傷つけてしまうまでの物語。
大学生たちの関係性と心の揺れを丁寧に描いた、リアルな恋愛長編。