あらすじ

焼け跡に芽生えた“したたかさ”徳富蘇峰は、なぜ占領を皮肉なまなざしで見つめながらも受け入れたのか。山田風太郎は、敗戦の街で何を見たのか。屈従でも、抵抗でもない。その“あいだ”に生きた日本人の静かな力を描く。焼け跡に再生を夢見た人びと。占領軍の支配のもとで、日本人はいかに生き延び、新たな社会をつくったのか。占領に否定的であった徳富蘇峰は、言論人としての立場を追われながら、占領政策をどう受け止めたのか。山田風太郎は、焼け跡と新憲法のはざまで何を記し、何を見抜いたのか。GHQによる検閲、天皇観の揺れ、戦犯への視線――。二人のまなざしを軸に、日記・投書・漫画・社会調査など多様な史料を丹念に読み解き、「従順でも抵抗でもない」敗者たちのしたたかな生のかたちを描く。静かなる占領の時代を生きた日本人のリアルを捉えた新しい政治・社会史。

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Ebook Japan
Ebook Japan2026/01/13
  • 現在の作品静かなる占領 したたかな敗者としての日本人