あらすじ
ハイパーインフレによって、ラーメンは一杯五千円、全部のせは一万円という超高級料理になってしまった時代。
かつては庶民の店だった「とんこつ亭」は、今や常連もほとんどいない寂れた店――ただ一人の客を除いて。
それが、西園寺麗華。
由緒正しきお嬢様にして、なぜかラーメンにドハマりしている女子高生だった。
今日も今日とて、友人たちを連れて全部のせラーメンを注文するお嬢様。
高級料理となったラーメンを前に戸惑う友人たちと、店を支えられているバイトと店長。
これは、“もう庶民のものではなくなったラーメン”と、それでも続いていく小さな店の物語。