あらすじ
国王とその一族が、突如として姿を消した王国――グランディール。
王のいないまま革命だけが起こり、貴族制度だけが生き残った。
そして、10年の歳月が流れた——。
これは、二人の主人公が辿る二つの物語。
一人は領地捜査局の捜査官ジャスティン。
貴族ばかりが狙われる〈ノスフェラトゥ連続殺人事件〉。
その四番目の被害者――ルヴェ侯爵の事件の真相を追い、家猫マルセイユと共に領地へと赴く。
もう一人は少年クリス。
少女の幻に導かれ、皇女神マリアージュの塋域へ足を踏み入れたことで、銃士隊から墓荒らしの汚名を着せられてしまう。
交わるはずのなかった二つの物語は、
やがて王国に隠された“禁忌”を暴き出し、
世界の歪みと、人が人であるための希望を描き出していく。