あらすじ
古よりの家の役目である神守に、残された命を捧げようと決めた蒼龍仙米は、父より、相子相伝によって伝えられた咒と武の力を、どのように活かせば、現代世界の役に立つのかを考えていた。
そんなある日、千四百年以上の歴史のある神社の、神殿奥深くに遺されていた古文書を解読して欲しいとの依頼を、新しく宮司となった青年とその母親から受けることになった。
そこで友人である、別の神社のシャーマンとともに、その作業を行うことにした。
その神殿に遺された古文書には、日本国成立に関わる、通説とは全く違う古代日本の歴史が記されていた。
だが、同時に、そこに記された歴史を、秘すべし、ともあった。だが、その秘すべきものの多くの資料や神宝がすでに失われていて、本当に秘すべきものがなんであるのかが、はっきりとはわからなくなっていた。
秘すことと、秘すべきものを失ったこととは違う、と感じた蒼龍仙米は、その失われた秘密を取り戻す旅を始めた。
だがその旅先で待っていたものは、複雑に入り組み、咒と靈によって封じられた神仏と権力との戦いの歴史だった。
秘されたものに近づこうとすると、仙米は、命まで狙われることになった。
それでも、家系のお役目である神守に、己の命は捧げたのだ。ならば、この旅を、命ある限り続けることこそが、それにふさわしい、と決心して、さらにその最深部に向かって歩を進めていく。
秘されていた間に、時の流れと相まって、失われた本当の秘密の全貌に、果たして辿り告げるのか?
命を賭けた旅を記す。